オロチの作文出来ました。
思考錯誤中ですが、清明さんメインのお話です。
私的設定も含まれております。

もう作文とは全然関係ない話。 
知人とオロチの話をしていたら
「弁慶っているじゃん?あいつ、背中に便利そうな武器いっぱい持ってるのに、なんで小手なの!?使えないんだけど!!」
と私が責められました・・・開発者に言ってくれ。
バサラで太刀を腰に下げているのに宝剣しか使わない久秀みたいなもんですか?違いますね。

では、お時間御座いましたらお付き合いください!! 

風に吹かれて

 

 

 

白い狩衣の袖をはためかせて、見晴らし台から混沌の世界を見下ろす陰陽師は、口元に畳んだ扇を当てて興味深そうな顔をしていた。

彼の眼下には蜀の武将数人と三皇の一人である伏犠が居て、親しげに話をしているように見える。

時折その輪から楽しげな笑い声が聞こえて来て、それを清明はじっと観察していた。

そんな自分ひとりだけだった見晴らし台に僅かな軋みが響き、後ろを振り返れば梯子を上ってきた男が清明へ穏やかに笑いかけてくる。

「これは清明殿。貴方がいらっしゃったとは」

「劉玄徳様でしたか。おや、供の方は?」

にこにこしながら劉備は清明の傍までやって来て、悪戯気に肩を竦めて見せた。

「陣地の中まで四六時中くっついて回る必要もないだろうと。お互い少しの自由時間です」

「ふふ、君主というお立場ゆえのご苦労か」

「いいえ、私の供という立場の方が苦労は多いはず。今はほら・・・あそこで笑っている」

すいと劉備が指さしたのは、先程清明が見つめていた談笑の輪。

遠目から臣下達を眺めながら、劉備の口角は楽しそうに上がっている。

「神話の三皇と共に戦う事になるなど思いもしなかったが・・・そういう方と自分の部下たちがこうして親しげに話している様子を見ていると、一時の安らぎを感じられる」

「私はあちこち時空の旅をして参りましたが、ここは特別に不思議な空間。神々と問答出来る世界など私でも初めてで、興味深い事ばかりですよ」

へえ、と劉備が清明へ顔を向けた。

「日ノ本では稀代の陰陽師と敬される貴方がそう言われるのか」

清明が相手の言葉に、ちらと困ったような表情を見せる。

「私は陰陽師ではあるが、神ではありません。まさかこの様な場所で、三国の蜀漢王とお話をしているなど思いませんでしたから」

「ははは、それは私も同じ事。清明殿の式神を初めて見た時は、孔明の祈祷と同じくらい驚いた」

恐れ入ります、と清明がにっこり笑うと、劉備がほうと感嘆の息をついた。

その溜息の理由が分からず、陰陽師は小首を傾げて何かと問うと、相手が顎に手を当てて、うんと一人で頷いている。

「清明殿の様子はいつも綺麗だ、と」

相手からの真っ直ぐな言葉に、いつもは余裕を持って言葉を捌く陰陽師が一瞬固まる。

「劉備様・・・それは随分な褒め言葉を」

「ん?私は思った事を言っただけなのだが。・・・不快だっただろうか?」

自分の常に不思議を感じない劉備が首を傾げると、清明が鈍感な相手に対し、仕方なさそうに溜息を吐いた。

「いいえ、不快どころかその逆ですよ」

「逆?」

清明は片眉をちょっと上げて、涼やかな目線を劉備へ送る。

「そのような事を貴方から言われると、恋をしてしまいそうです」

いつも泰然としている清明から予想外の言葉を聞いた劉備は驚き、目を丸くして固まった。

「は・・・?こ、こい・・・!?」

相手の驚きようを冷静に眺めていた陰陽師は、口元を扇で隠して朗らかな笑い声を上げる。

「ははは、冗談ですよ。ただし、これからは少し気を付けられた方が良いかと」

清明から上手い事からかわれたと感じたのだろう、劉備は気恥ずかしげな表情で苦笑した。

「何を言われるのかと驚きましたぞ・・・清明殿、それは何故に?」

切れ長の目を僅かに伏せて、清明は相手の質問に対して少し言葉を探す。

「そう・・・言葉には、力があるという事は劉備様もご存じでしょう。貴方の言葉には、特に力がありますゆえ」

「・・・特に、とは」

向かい風に袖をはためかせ、陰陽師は遥か遠くへ目を遣る。

「劉備様が持つその深い優しさや慈しみが、そのまま貴方の言葉に乗って此方へ伝わるのです。多くの者は己が持つ温かみを、貴方のように素直に声に乗せることが出来ません」

清明の話に、劉備は不可解そうな表情で腕を組んだ。

「言葉に力があるというのは聞いたことがあるが・・・気持ちは皆、言葉で伝えている筈であろう?」

横目で劉備を見て、清明は微笑する。

「以前、私は貴方へ人たらしだと申しました。その人たらしと呼ばれる方々は皆、先程申しました言葉の力が強い様なのです。それは多分・・・言った言葉が全てご本人の中で本当だからなのでしょう」

「うん、まあ・・・私は清明殿へ自分が見たままを言っただけで」

戸惑いがちな相手の返答に応えるように、陰陽師はついと扇の先を空に向け小さな輪を描いた。

「その本当が大事なのです。人同士で話をしていて、相手の言葉に含まれる真偽は、無意識に解ってしまうもの。偽りの言葉は軽く弾かれ、真の言葉は重く心に響きます。劉備様の言葉は真の言葉ゆえ、その重みは私を捕えました。褒めて下さったその優しいお心に、此方は嬉しさからお応えしたくなるもの・・・如何でしょう?」

「うん、なんとなくは分かったが・・・」

劉備は顎に手を当てて、首を捻った。

「それは良い事では無いのか?相手が喜べば、こちらも嬉しくなる」

「ああ、悪い事では無いのですよ。ただ・・・」

含み笑いをしながら、清明は劉備へ身体を向ける。

「劉備様のそのご様子が、人を惹きつけ過ぎるのです。惹きつけるだけならまだしも、貴方に恋をさせてしまう。それだけのお力がある事を、もう少しご自覚された方が宜しいと思いまして」

「まさか、恋など」

照れた様に首筋を撫でた劉備へ、陰陽師がすいと身を寄せた。

「そのまさか、です」

整った顔立ちに金色の瞳が間近に迫って、劉備は思わず一歩、後ずさりをするが、相手はそっと彼の片手を攫ってこちらを試すように笑む。

「劉備様のその無防備な愛らしさ、誰でも思わず捕まえてしまいたくなる魅力がございますから」

なにかを企む様な笑みでも、そこには清明らしい清廉さや色気が備わっていて、劉備は相手の瞳に釘付けになって動けない。

「お気を付けください。私のような戯れではすまぬ者もおります。・・・ま、供の方がいらっしゃれば」

劉備から視線を逸らして梯子の方へ目を遣る陰陽師につられる様に劉備も目を向けると、趙雲が下を確認しながら登ってくる所だった。

「貴方の事は護られましょう。劉玄徳様にとって趙子龍殿は最強の守り人でしょうから・・・ふふ、ご無礼を失礼致しました」

さり気無く手を離してそう言うと、清明は近づいてきた趙雲へ挨拶をする。

「趙雲殿、伏犠様とのお話はいかがでしたかな?」

台上の清明と劉備を認めた趙雲が嗚呼と微笑んだ。

「これは陰陽師殿。見ていらっしゃったか」

「ええ、皆さんの楽しそうな笑い声が此方にまで響いてきたものだから」

趙雲が頷きながら歩み寄って来て、先程まで自分が居た辺りを見渡す。

伏犠と蜀の武将達の輪は残っており、まだあそこで歓談しているようだ。

「仙界の方は気難しい方が多いと思っておりましたが、伏犠様とお話しておりますと己の思い込みを反省致します。色々と仙界の興味深いお話を聞かせて頂きました、あと」

清明と劉備の方へ顔を向けて、悪戯げな光を目に映らせた。

「素戔嗚様への愚痴なども」

仁君と陰陽師がその言葉に声を上げて笑う。

「ははは・・・子龍、それに相槌は打ちにくかっただろう?」

「流石に笑うしかありませんでした・・・」

「共に闘うまでの苦労があったからこその笑い話でしょう」

八つ首の大蛇の屍から生まれた遠呂智たちを、己が手で打ち取らんとする仙界軍の長の姿に、自分の国で語り継がれる神話が重なり、清明は笑いながらも胸に僅かな懐かしさを感じた。

その懐かしさの影を隠すように、肩口に乗っている白狐へ優しく手を伸ばすと、劉備が慈しむ様な目線を陰陽師へ向ける。

「・・・早く、この騒動が収まるように努力しないといけないな」

「仙界、三国、日の本の名だたる強者が集っております。収束はそう遠くはないでしょう」

「ああ。そして皆がそれぞれの世界へ戻れるようにしたいものだ・・・清明殿も、気心の知れぬ方たちの元へ戻られたいと思う事はあるだろうし」

僅かな懐かしさの影を見つけられたかと蜀漢王へ目をやると、彼は微笑んでいる。

「私は運よく子龍を始めとした蜀のみなと共に此方へ来ることが出来たが、清明殿はお一人で来ている。ゆえに勝手にそう感じる事がありましてな・・・不躾だったらすまぬ」

劉備の言葉に、清明はゆるりと首をふって否と返した。

「お気遣いくださり、ありがとうございます。ですが、私は自ら此方へ参った身。おのが使命を全うする事を第一としております。それに、劉備様のようなお優しい方も沢山いらっしゃる、この状況も悪くはない・・・と言っては怒られましょうか、ふふ」

陰陽の術を目の当たりにしても動じない者たちが多くいるこの世界は、常に畏怖の目で見られてきた清明にとって過ごしやすい環境ではある。

しかしそれはヒトの世として不自然な姿である事も、清明は理解していた。

「元の世界への懐古が無いとは申しません。しかし今は貴方様たちにお会いして、語らえるこの場を楽しませて頂いております」

「そうか・・・ありがとう、私も清明殿とこうして語らえる時間は楽しい」

にこにこしながらそう返してくれる劉備の脇で、趙雲も微笑しながら頷いている。

戦とは無縁そうな顔で穏やかに笑む主従を、陰陽師が目を細めて眺めた。

「本当にお二方は仲が良くて微笑ましい」

清明の前で特に親しく語らってもいないのに、と劉備と趙雲は顔を見合わせて、小首を傾げる。

その様子がまた親しげで、陰陽師は明るい笑い声を上げると、懐から形代を取り出した。

「そのように澄んだ温かさを見せつけられれば、この陰陽師も敵いませぬ。私はこの辺で失礼いたしましょう」

「?清明殿、私はなにも・・・」

趙雲が戸惑いがちに声を出すと、清明が嗚呼と何かを思いついた顔で忠臣に顔を向ける。

「趙雲殿、劉備様は他人から愛されやすい御方。ご苦労は多いかと思われますが、この方の護衛は貴方しか出来ぬお役、どうかそのお手を離されませぬよう」

そう言って清明は穏やかに微笑み、形代へ術を籠めてひらりと舞い上がらせた。

「では、失礼いたします」

陰陽師からの暇の言葉と同時に、突然の花吹雪が劉備と趙雲へ吹きかかる。

桃色の花嵐に思わず視界を閉じた二人が次に目を開けた時、そこに安倍清明の姿は無かった。

「なんと見事な術よ・・・」

ため息交じりに陰陽師を褒めながら、劉備は夢から覚めた様な表情で周りを見渡す。

「不思議なお方です・・・・・殿」

ふと、無意識に作っていた握りこぶしを開いた趙雲が、静かに主君を呼んだ。

「清明殿からのお心遣いでしょうか?」

「あ・・・これは」

劉備へ手のひらに残された花びらを見せて、二人はくすぐったげに笑う。

「桃の花びらか・・・」

その時、穏やかな風が吹いて趙雲の手から桃の花びらをすくい取ると、手のひらを離れた桃色の花弁は風に溶けるように消えてしまった。

消えた花びらの行方を追うように空を眺めていた劉備が、呟くように趙雲を呼ぶ。

「子龍・・・この場を楽しんでいると清明殿は笑っていたが・・・やはり、私は早く戻してやりたいと思う」

一人で気儘にやっている陰陽師だと言う割には、時々遠くを眺める目が誰かを探しているような気になるのだ、と劉備は続けた。

「ええ。どなたでも親しき方とは離れがたきもの。私も尽力致します」

形代を構えて笑った清明の顔に、ほんの少しの違和感を趙雲は何ともなしに感じている。

それは遠回しの懐古か、寂しさか、趙雲には分からなかったが、自分へ激励を送ってくれた彼の傍らにも早く、己と同じように大切な人が並んでくれる世を取り戻したいと思った。

 

大鎧を脱いで気楽な格好になっている源義経が、呆れた様な表情で銚子を傾けた。

「清明殿はどれだけ飲まれるのですか」

「酒呑童子と良い勝負が出来るくらい、かな・・・ふふ」

脇息に凭れ、顔色ひとつ変えずに杯を空ける清明の様子を、己の杯を満たしながらちらと陰陽師の様子を伺う。

「・・・昼間に、なにかあったのですか?」

空になった杯をひらりと振って、頬杖をつく清明は涼しげな目線を義経に送った。

「どうしてそう思うのだ?」

疑問を疑問で返された義経は、少し不服気な様子で杯を手に取る。

「なにか・・・変です、今宵の清明殿は」

「そうかな」

「変です。俺の笛を聞きたいと仰らないし、なんだか楽しそうではありません」

そこまで一気に言うと、義経は酒を煽った。

若武者の不器用な問い掛けに対して微笑を浮かべていた清明が、杯を卓へ置いて一つ息を吐く。

「偶にはこのような私に付き合ってくれないか。この陰陽師でも、己の中にある感情に嫌気が差す時があるのだ」

「・・・清明殿・・・?」

「なに、ただ共に飲んでくれればいい。愚痴を言うのは嫌いだから安心してくれ」

珍しく己の心中を口に出す陰陽師を、義経が杯を持ったまま意外そうな顔で見つめていると、相手から苦笑が漏れた。

「そんな顔をしないでくれ義経、酔い人の戯言だから。さあ」

清明から銚子を差し出されて、慌ててそれを受けながら、義経は小さく唸る。

「俺で良ければいくらでも付き合いますけれど・・・それで、清明殿の心は楽になるのですか?」

自分の手から銚子を受け取り、こちらの杯を満たしてくれる若武者の言葉に、陰陽師はにっこり笑んだ。

「ああ。君は私の時代の匂いに近いからね」

「に、匂い・・・?!」

己の衣に鼻を近づける義経を、清明は笑う。

「違う、違う。匂いというか、空気というか・・・ま、取りあえず付き合ってくれ。気が向いたら笛を吹いて貰っても構わないから」

自身の時代の事をほとんど話さない清明が、己を気に入り酒に付き合わせる理由が義経には解らないままだけれど、一応落ち込んでいるらしい彼の為に何かしてやりたいと、若武者はおもむろに立ち上がった。

「清明殿、今宵はひたすら飲みたいのですよね?」

杯を口元に寄せたまま、清明は片眉を上げて鼻を鳴らす。

「どんちゃん騒ぎならばいらないが・・・」

「大丈夫、静かに延々と飲める奴がいるのです!」

懐から笛を取り出しながら義経は快活にそう言うと、すうと息を吸い込んだ。

義経の笛から、聞き慣れない曲が奏でられる。

まるで妖寄せのような音だと陰陽師が冷静に考えていると、庭に面した障子の向こうから何者かの気配がした。

「義経・・・呼んだか」

低い問い掛けに、若武者は応と障子を開けば、巨大な瓢箪徳利を担いだ鬼がそこに立っていて、清明の目が思わず丸くなる。

「お前の酒は美味い。清明殿にも振舞ってくれないか?」

にこにこしながら鬼を招き入れる義経に、清明は呆れ顔で溜息をつく。

「義経・・・陰陽師に、鬼の酒を飲ませる気か」

「飲んだところで鬼にはなりませぬ!それに先程、酒呑童子と飲み比べが出来ると仰っていたではありませんか!」

「ほう・・・俺と、飲み比べ、だと?」

清明と義経の間にどかりと腰を下ろした酒呑童子を陰陽師としての視線で見遣ると、相手も興味深げに清明をじっと見つめている。

「お前が、陰陽師か・・・近くで見るのは初めてだ」

「やれやれ、鬼と飲む事になるとは思わなかったな・・・」

二人のちょっとした動揺などお構いなし、といった様子で義経は朗らかに笑いながら杯を手に取った。

「酒呑童子は悪さをしない鬼。ならば清明殿が仕置きをする必要はないでしょう?酒呑童子、さっそく酒をくれないか」

「・・・ああ」

瓢箪徳利を担いだような姿勢で義経に酒を注いでやる酒呑童子を観察していると、徳利の注ぎ口をこちらに向けられる。

「陰陽師、お前も飲むか?」

旨そうに酒呑童子からの酒を飲む義経へちらと目を遣り、清明は苦笑しながら杯を手に取った。

「鬼から酌をして貰うのもこの世での一興か・・・頂こう」

「鬼、鬼と言うが、お前の式と俺はどう違う」

「お前と我が式では根本から違うよ。それに私は鬼を使役する趣味はない。私の時代では鬼とは人世を乱すもの、という存在だからね。それを退治するのが私の役目、式はそんな私の手伝いだ」

注がれた酒の香りをすいと嗅いで、悪くないと呟く清明を、酒呑童子はじっと見つめている。

「俺のことも、人世を乱す鬼だと思っているのか」

軽く酒に口を付けた陰陽師は小さく被りを振った。

「私は見た目だけで正邪を判断するのは好きでは無い。それに姿かたちが人から見て異形でも、お前の酒の風味は澄んでいて瘴気が含まれていない。面白い鬼だとは思うが、嫌悪の対象ではないな」

清明の返答に、暫く難しい顔をしていた酒呑童子は、義経の方へ顔を向ける。

「義経・・・俺は、褒められているのか?」

問われた若武者が一瞬きょとんとして、破顔した。

「ははは・・・おう、お前の酒が旨いと言う事だ!喜べば良い!!」

「そうか」

「お前は相変わらず喜んでいるのか眠いのか分からん喋り方だな」

「今は喜んでいるぞ」

明るく元気な義経と淡々とした酒呑童子の掛け合いが五月蠅くもなく静かでもない響きで、清明は黙って口元を綻ばせながら鬼の酒を口にしている。

また、土産話が増えてしまった。

鬼の酒を、鬼自身から酌をされた話などをしたら、あの男はどんな顔で自分の話を聞いてくれるのだろうか。

昼間には隠せた懐かしさの影は、夜の闇と酒の酔いの前には稀代の陰陽師でも隠し通せそうもない。

そんな己の目の前で不思議な問答を繰り広げる義経と酒呑童子を眺め、それもまあ良いか、と清明はふわりと笑んで杯を空にした。

 

 

 

(終わり)

 

 

オロチの・・・陰陽師話でした・・・あれ、私の書く清明さんて女々しくないか?と今更の気付き。

義経が入ってくるのは、私の好みです。

源姓ってだけで清明さんが興味持ちそうでねwww

あなた、博雅さん思い出し過ぎですよ。清明さんは、世界が元に戻っても記憶が残っていそうです。

ええと、あとは酒呑童子なんですが。

本来の酒呑童子はオロチの設定とは全く違って、新潟にゆかりのある鬼さんなんですって。

詳しい事はざっくりばっさり省きますが、この作文で彼の酒が旨いのはそういう米所発祥の鬼さんを残したかったからでした。